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カメルーンで青年海外協力隊として活動するコマリの日々の記録。

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改良かまどづくり

今日は、村で改良かまどの講習会の日。
主催は先輩隊員のAさんと私である。
というのは、Aさんのお母様がカメルーンに来た時に持ってきた絵本で、アフリカのとある村での改良かまどについてのストーリーが描かれた、『エンザロ村のかまど』という本があって、子ども向けの本ではあるものの、メリットや作り方などが詳しく載っていてとても良さそうなので、うちの村で作ってみよう、ということになったのだ。
mini_DSCF6877.jpg
ちなみに、うちの村では、ほとんどの家で、三点の石の上に鍋を置くタイプの伝統的なかまどで料理をしている。
どこでも設置できて、大きな鍋でも料理できるという利点はあるものの、熱効率が悪く、低い場所にあるので腰を曲げなければならない、煙がたくさん出て体に悪い、一度に一つの料理しかできない…などなどのデメリットがある。
それに対して今回のかまどは、ブロックと土で覆ってあるので熱効率が良く、その分薪をたくさん使わずに済む。薪が少ないということは煙もあまり出ないので、健康被害も減るし、更に、石を積んで作るので、立ったまま料理ができ、鍋を置く場所が三か所あるので、並行して料理をすることができ、時間の節約にもなる…などなど、本を見る限りはいいことづくめである。
mini_DSCF6890.jpg mini_DSCF6891.jpg

Aさんはこれまでにもかまど作りの経験があるが、このタイプは初めて。
そして、私はかまど作り自体、日本で訓練中に作った小さな改良かまどを除けば、全く初めてである。
Aさんは当初、3点のかまどで熱がうまく回るか分からないということを心配していて、まずはAさんと私とうちのCEACのディレクター、Aさんのところのディレクターの4人で試作してみて、うまく行ったら広めよう、という計画だったのだが、うちのディレクターに話したところ、いやそれはぜひみんなでやるべきだ、とのことで、うまく行かなかった場合の不安はあるものの、決定権のある彼の意向に従って、うちの村の女性グループの台所に設置させてもらうことになったのだ。
事前に一通りの打合せは済ませてあって、必要な材料や、設置場所は一応頼んであった。

しかし私はいろいろと不安であった。
まず第一に、村人は改良かまどを受け入れてくれるのか?
改良かまどは、これまでの伝統的なかまどよりはるかに多くの利点があることは確かだけど、そもそも、改良かまど自体そんなに新しいものじゃないし、そんなにいいものだったら、既に村に取り入れられていたっておかしくないはずじゃないか?
それに、簡単に習慣を変えられるものだろうか。
良く聞く話だけど、改良かまどを設置したものの、結局使うのは今までと同じかまど、ということになったりしないだろうか。
それに、この国には既にガスコンロだって存在する。
村人の中にも、ごくわずかながら使っている人もいる。
今までのかまどがだめなら、わざわざ新しくかまどを作るよりもガスコンロを買えばいいじゃん、と思ったりしないだろうか?
いや、ガスコンロに対しても改良かまどのメリットは存在するのだが。
まず、ガスコンロはお金がかかる。
コンロ自体を買うのにもお金がかかるし、ガスも、都市ガスじゃないからボンベを買わなければならない。
しかも、村の料理は時間がかかるものが多いから、ガスを頻繁に補充しなければならないのだ。
うちの村にはガスを売っている場所がないから、重いボンベをBafiaまで自分で運んで、ガスを入れてもらいに行かなければならない。
と考えれば、村の素材で作れる改良かまどは、ガスコンロに対しても勝ち目はあるはずだ。
しかし、根が小心者なので、どうしても悪い方に考えてしまう。
以前に村で改良かまどをやったことがある人がいる、とも聞いたので、それで今広まっていないということは…などなど。
その上、ディレクターが、講習会のテーマや、改良かまどのメリットをみんなに説明するのは、今回マリコがやってくれ、と言い出したのだ。
この私の拙いフランス語力で!
前日までにどうにか文章を考えたものの、私のトークに村人がこのかまどに魅力を感じるかどうか、このかまどが普及するかどうかがかかっているかもしれない…と思うと、気が重いことこの上ない。
しかし何にしても話はもう進んでしまっているのである。
やるしかなかった。

予定時間を大幅に遅れて、講習会開始。
今回は、ある女性グループのリーダーの家の台所にかまどを設置させてもらうことになっている。
ディレクターの挨拶に続き、今度は私が話す番。
まず、改良かまどとは何か…?ということから始めた。
私はてっきり、村人は改良かまどについてある程度知っているものだと思っていた。以前にも講習会があったとの話だったからだ。
しかし、集まった30人ほどの村人は、誰も改良かまど作りの経験がないとのことだった。
なんだ、そうなのか!
今まで知らなかったのなら、今回試してうまく行ったら、普及するかもしれない。
メリットについての話も、なかなか興味深く聞いてくれたようだった。

さて、前置きを終えて、いよいよかまど作り開始。
材料は、30×17×15cmくらいの土のブロック約60個と、手押し車3杯分くらいの蟻塚の土、それに水。
mini_RIMG2239.jpg
まず、設置する地面を均す。
mini_RIMG2229.jpg
蟻塚の土を運んで、水と混ぜて足で踏んで粘土状にする。
mini_RIMG2233.jpg mini_RIMG2259.jpg

土でできたブロックを並べて、台を作っていく。
mini_RIMG2246.jpg
すきまは粘土で埋める。
mini_RIMG2248.jpg
2段目も同じようにブロックを並べる。
mini_RIMG2252.jpg
手前の出っ張った部分は、薪を置く場所。
3段目は周りだけ囲む。
mini_RIMG2262.jpg
さて、問題は4段目。
いかに中を塞がずに、かまどを三つに仕切るか?
結果、小さなブロックを土台にして、その上にブロックを置いてみることになった。
mini_RIMG2267.jpg
これで、ちゃんと熱が回るか不安はあるが、とりあえず今回はこれでやってみよう。
そして、使う鍋の大きさを基準に、粘土で口を成形していく。
mini_RIMG2276.jpg mini_RIMG2271.jpg
小さな空気穴を作って…
mini_RIMG2278.jpg
最後に、粘土で全体を固めてできあがり!
mini_RIMG2282.jpg

mini_RIMG2305.jpg mini_RIMG2307.jpg
二週間乾かしたあと使えるようになる。

使い心地はまだ分からないけど、なんだか想像以上に立派なものができた!
今回ほとんどAさんに説明などをしてもらってしまったけど、一応ディレクターじゃなくて自分たちが主催の講習会で、ひとまず成功といっていい結果を残すことができて、とてもいい経験になった。
これがうまくいって、村に普及して、少しでも村の生活向上の役に立つといいなぁ。
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【2010/05/18 17:31】 | 活動 | TRACKBACK(0) | COMMENT(2) |
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コメント

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【2010/05/24 16:29】 | #[ 編集]
いやーすごい!がんばったねー!!
面白そう☆
普及するといいね。
2週間後も楽しみだ。
【2010/05/31 18:36】 URL | コマサ #-[ 編集]

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Author:コマリ
青年海外協力隊として、2010年1月よりカメルーンへ派遣。職種は村落開発普及員。

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